神経質そうな外見をしている彼は、やはり神経質でした。

神経質そうな男性発見

彼（Mくん）と出会ったのは、友達主催の合コンで。男性陣は全員が同じ会社に勤める公認会計士。その中でもMくんは一番学歴も身長も高い人。面長の顔に、細い目に小さい口で、目線の動かし方を総合して、私の第一印象は「神経質そう」でした。
しかも会話の中に、ちょいちょい自慢が入る始末。また残念ながら、その自慢がそれほどすごいと思えるようなものではありませんでした。私はMくんと席も離れていたので、ほとんど話すことはなく、観察するだけでしたが。

転職できたらデートの約束

幹事の意向で、全員が連絡先を交換するスタイルだったので、自然と私とMくんもお互い連絡を取れる状況でした。
社交辞令のお礼メールの後も、唯一Mくんだけが、その後も連絡を継続してくれました。何度か食事の誘いはありましたが、断り続けて数ヶ月。Mくんが倍率の高い会社への転職を考えていて「もし受かったら、お祝いとして、一緒にご飯を食べて欲しい」と頼まれました。
私は了承して、そしてMくんも無事転職に合格しましたので、Mくんが行きたいと思っていたお店にご飯を食べに行くことになりました。

意外と腰が低いと分かったデート

Mくんが選んだお店は、以前上司が連れて行ってくれたところで、そこで女性とデートするのが夢だったそうです。Mくんは、料理が出るたびに「美味しい。さすがだ」と大絶賛。
確かに美味しかったのですが、あまりに褒めことばが多く、そっちが気になって、料理の味はあまり覚えていません。お店を出て「少し一緒に歩いてください」と、イルミネーションで人が溢れる道を散歩。以前の自慢げな話もなく、印象もよくなりましたが、その先の進展は想像できなかったので、そのまま友達として接する事にしました。

イライラがマックスでした事

なんとなく連絡の回数が減って、しばらくした頃、Mくんから合コンのお願いがありました。
そして久しぶりにMくんと再会。外見は変わっていませんでしたが、外資系に転職したからか、どことなく誇らしげになっていました。それだけではなく、変な言動のオンパレード。
まず、いきなり会話に「YOU」を入れる、、、突っ込むと、「外資系だから、英語が混じるようになった」、、、「でも、ジャニーさん（ジャニーズの社長）みたいだよ」と、女性陣は爆笑。
続いて、頼みすぎてチャーハンがまるまる余ったらので、ふざけて「Mくん、持って帰ったら？」と言ったら、「いや、お金に困っていないから」などなど。
会も終盤になった頃、Mくんの隣にいた女の子が「何しているの？」とびっくりした声を発しました。
なんと、Mくんは膝の上に乗せたひざ掛けの紙を、細かくちぎっていました。いっぱい女性陣に笑われて、紙を破る行為でイライラを抑えていたようです。