条件が良くても結婚相手にならない人。

身なりは心の現われ

親戚の叔母立会いの下、ホテルのラウンジでお見合いをすることになりました。相手は叔母の友達の息子さんでした。
叔母はお見合いとはいえカジュアルなものだから服装は軽い感じでいいと言ってくれましたが、私は清楚なワンピースを着ていきました。やはりそこそこきっちりとした格好で行くのが相手に失礼がないかなと思ったからです。
相手は遅れてくるとのことでしたので、私たちは待っていました。しばらくして現れたのは着古したＴシャツをINしてラフなパンツを履いた旅行者風の男性。最初は本当に旅行者だと思ったのですが、どうやらその方がお見合い相手のようでした。

その時点で私は「軽い格好でいいと言われたからってこれはないな…」と思いましたが、親戚の手前簡単に断ることもできずしばらく様子を見ることにしました。

カニ事件勃発！

ある日「自宅でカニ鍋をしませんか？」という誘いが来たので、乗り気ではありませんでしたが、カニに釣られて彼の自宅へ向かいました。
男性の一人暮らしにしてはきれいな部屋で、キレイ好きなんだなという印象を持ちました。

私はカニ鍋を食べる気満々だったのですが、カニ鍋が見当たりません。
すると彼は「一緒に準備をしよう」と言い出しました！既に準備がしてあると思っていたので私は少し呆れてしまいましたが、一緒に準備をすることに…。
準備の間、彼はカニの処理をしていたのですが事あるごとに「母はカニの始末がとても上手で…」と母親の話をするのです。誰がやっても同じなのでは…？と思いつつも私は適当に返事をして、早くカニを食べて帰りたいなと思っていました。

ただのマザコン

そのカニ鍋の日以降も、料理を作るといっては私を誘ってきました。彼は料理好きだと自称していましたが、料理ができていたことは一度もありませんでしたし、一緒に手伝わされては必ず4人分を作らされました。私たちの分と、彼の両親の分です。「毎回作ってあげるんだね…」と嫌味のつもりで言うと、「自分は良い息子だから」と都合の良い解釈をされて、自分が嫌になってしまいそうでした。

また、食器が全て女性っぽいものだったので、どうしたのか聞くと「母がいつも持ってきてくれる」と嬉しそうに話しました。どうやら彼の母親は週に3~4日部屋の掃除をしに来たり、友達を連れて来たりしているというのです。私は彼をきれい好きだと思ったことを後悔しました…。

その後、私は叔母を通してさよならをお伝えしました。親戚の手前と気を遣ったりせずに、最初の時点で断るべきでした。婚活は周りに気を遣ったりせずに、自分の本心に従うのが一番だなと実感しました。