女性が頑張るべきなのか…。空回りの出会い

婚活するなら、女の友情を信じるべからず！

若かりし頃の私は、ハッキリ言ってモテていました。それが33歳を過ぎた頃から、男性からのお誘いや合コンの誘いがパタっと途絶え、それでも私は仕事も楽しいし、飲みに行く女友達もいるし、結婚はできるだろうと思っていました。それが…半年、1年後。独身女子会メンバー達の動きが慌ただしくなりました。
こっそり婚活していて、人知れず彼氏をつくっていたり、急に結婚したりと35歳になると女子会メンバーが私含め2人になってしまったのです。

ここからが、水面下での女の戦い。どっちが早く結婚するのか？
表向きは、一緒に縁結びのパワースポットに出かけて、共に出会いを応援し合っていたのですが…やられた！
友人は親戚のつてでお見合いをし婚約。私の前では婚約者の愚痴を言っているものの、裏では結婚式場巡り、そして入籍。結婚式の招待状が届くまで、何も知らなかったという事実を知り、婚活に友情なし！を実感しました。

過去の栄光を捨て、婚活パーティー出陣！

とうとう独身は私だけ。既婚者達は「独身の方が楽！」と変な慰めをしてくれましたが、嫌味にしか聞こえなくなりました。
「モテていた」
これは過去の栄光だと自分に言い聞かせ、地元の情報誌に載っていた婚活パーティーに初参戦。オシャレをして、わざわざ美容室まで行ったのに、婚活市場では私は選ぶのではなく選ばれる側になっていた事を知りました。

若くて、可愛らしい20代の女の子ばかりで、男性陣もそちらに集中し、明らかに私は対象外・蚊帳の外。途中で帰りたくなりましたが、せっかく3000円も参加費を払ったので、料理や飲み物で元を取ろうと食べることに専念しました。
お腹もいっぱいになった頃、成人式スーツ？一昔前のスーツを着たモジモジ君から声を掛けられました。「若い人ばかりですよね。何歳ですか？」
はっ？初めましては？自己紹介前に女性に年齢を聞く??
ダサ男・モジモジ中年の一言に唖然としました。

婚活市場では賞味期限間近の激安セールなの？

怒りをぐっと堪え、「36歳です」と答えると、無言。
返しは？反応は？自分がリアクションできない質問をするな！と激怒したい気持ちを飲み込み、私は大人の対応。相手のお名前を聞いたり、当たり障りのない質問をしてなんとか会話のキャッチボールをしようと試みたのですが、一方通行。
「私に聞きたい事はありませんか？」と反対に質問してみた所、「別に・・・。」

なんだとー！大人の気遣いで話をしてやったのに！と、怒りがこみ上げてきましたが、私は大人の女。平静を装い、トイレに行きました。
トイレの個室で心を落ち着かせ、ひとまず会場に戻り、次回の参考にしようと男性に囲まれている若い女性達の服装や髪形、仕草等をチェックする事に専念しました。やっぱり男性は若くて多少顔がイマイチでも、柔らかい雰囲気の可愛らしい女性がウケる事を知り、初めての婚活パーティーは婚活事情を知れたことが唯一の収穫でした。

結婚出来ないのは私の問題？

さまざまな状況を目の当たりにした婚活パーティーから2日後。
主催者から「別に。」男が私ともう一度会いたいと電話がきたと知らされました。

第一印象が悪い男はナシ！というタイプでしたが、それが私のダメな所・改善点だと言われ、渋々電話で話してみる事にしました。もう一度会いたい！と熱意が伝わったので、昼間会う事にしましたが、これまた会う場所・どこに行くかも提案してくれず、ずっと電話の向こうでグチグチ悩んでいるのです。
面倒くさいので「私を連れて行きたいお気に入りのお店で良いですよ！」と伝え、初デートの日。
車で迎えに来てくれたのですが、車内でも無言が続き、しまいには「引っ込み思案なので」と主導権を私に投げました。もうナシ！と心は決まっていましたが、彼が私を連れて行きたい！と車を止めたお店が、チェーン店のラーメン屋。

ラーメン、私も食べますよ！でも初デートでこれはあまりにもヒドイ！
ラーメンを食べて15分後、店の前で別れました。