お客様からお見合いをすすめられ

大切なお客様

私はレディースアパレルの販売員をしています。以前の働いていたお店は若い方からシニア層までを対象にした幅広い層がターゲットのファッションブランド。

そこに由梨絵さんというお客様がいました。
いつも私を指名してくださり、毎月家族分の衣料を購入してくださいました。そして、お買い物中も楽しくお話しして、お客様なのにお友達のような存在です。

その由梨絵さんから、前のお店のスタッフを通じて連絡が取りたいとお申し出がありました。
通常ですと、お客様に自信の個人情報をお渡しすることはないのですが、由梨絵さんならと、連絡を取るようになりました。

由梨絵さんから紹介。

何度か連絡を取るうちに、紹介したい人がいると言われました。
その時は彼氏がいたのでお断りしましたが、月日が流れその彼ともご縁がなくなった頃。
由梨絵さんとばったり街で会い、お互い時間があったのでお茶することに。

近況を話すと、「お見合いしてみない？」と再び提案がありました。
女性ばかりの職場だったので、出会いもなかった私はそのお話しに乗ってみることにしました。
お相手は29歳の由梨絵さんの旦那様の部下の方でした。

はじめてのお見合い

気兼ねしないようにと、由梨絵さんは最初から2人で会うようにセッティングしてくれました。
私とお相手の家が近いこともあり近所のカフェで待ち合わせをすることに。気軽な感じでしたが、初めてのお見合いに私はドキドキしていました。

接客業なので、人と話すのは慣れていますが、またそれとは違った緊張感。
待ち合わせのカフェに10分前に行くと、既に彼と思わしき方がいらっしゃいました。

お互い緊張して

早く行ったつもりなのに、彼は随分前から来ていたようで律儀な方なのだという印象を受けました。

そしてお互いぎこちなく話していると、離れた席のカップルがケーキを食べさせあっているのが見えました。それを見て、彼が「いいな～」とポツリと言いました。
驚いていると、「あっいえ！ケーキが食べたくて」と慌てる様子に一気に私の緊張はほぐれ、気楽になりました。もちろん食べさせ合いはできませんでしたが、好きなケーキを頼み、楽しい時間が過ぎました。
そこでは連絡先を交換し、近くまで送ってもらいました。

そして知り合って1か月

彼と付き合うことになりました。誠実で甘いもの好きな可愛いところと、いざとなったら頼りにできる頭の回転の速さが決めてです。
それを由梨絵さんに報告すると、とても喜んでくださいました。

こんなひょんなところからお見合い話が出てくるものですね。
付き合い始めて半年ほど経ちますが、近い将来、海外赴任があるそうなので結婚を視野に入れて、真剣にお付き合いしています。婚活にもいろいろな種類があるんですね。