ブランド王子様との出会い

二度目の婚活サイト挑戦

ついに三十路一歩手前に来たのにも関わらず、相変わらず仕事漬けの日々。そろそろ良い人を見つけて結婚でもしなければと本当に焦っていました。
仕事で時間もなかなか取れないのに、出会いがどんどん減っていく状況だったのです。
会社にはおじさんばかりで、ときめくような出会いは期待できませんでした。

そんな時、友人から婚活サイトでも登録したら？と言われました。
実は以前、みんなには内緒で婚活サイトに登録し、失敗しているので抵抗感はあったのですが、結局登録しました！

同年代の真面目な方との出会い

以前と同様、たくさんメッセージがきました！それだけで女としての自信が取り戻せた気になりました。
二度目の今回は自分から積極的に相手を探し、趣味が合いそうな同年代の真面目そうな方にメールしました。
すぐにお返事を頂いて、やりとりしていた中で思っていたより気さくで派手な方なのかな、という印象を持ったことを覚えています。

ネットでのやり取りがしばらく続き、たまたま仕事が近くであるということで軽くお茶をすることに。
カフェに着くと、そこには茶髪でスリムスーツを着こなした細身の男性がいました。
真面目なルックスかと思っていたのですが、そうでもありませんでした。でも、話し方は真面目で誠実そうでした。

実は○○好き！

何度かお会いして、付き合い始めて1か月後、彼から「今日はヴィトンの前で待ち合わせしよう」と言われました。
当日ルイ・ヴィトンの前に行くと彼が待っていて、「行くよ」と店内へ。
驚きながらも素直に着いていくと、彼が私に大きなバッグを渡しました。

実は彼、ブランド好きのプレゼント好きだったんです！
嬉しいけど、なんだか怖いような…こんな高価なもの貰っていいのかト心配に。
でも欲張りなので頂けるものは素直に頂いてしまいました。
それからも、何かにつけてティファニーやシャネル、ボッデガ、プラダへ…
毎回のように豪華な食事で、はじめは怖いくらいだったのがだんだんと金銭感覚がマヒしてきたのです。

私の友人の一言

どんどん持ち物がブランドものに変わっていく私を見て、友人が彼と一緒に食事しようと言ってくれました。
食事会は友人の彼も同席して4人で楽しく過ごしました。

後日、友人が「あの人ほんとに29歳かな？35歳はいってるんじゃない？」と言ってきたのです。好きな人のことを悪く言う友人にひがんでいるのかな？とまで思いました。
でも、次第に羽振りの良さを振り返ると、友人の疑問にもうなずけるような気がしてきたのです。
心のもやもやも晴れないまま、そのままお付き合いをしていました。
そんな時、彼の友人達とお食事に行くことに。お店にやってきた友人達はどう見ても、30代後半で私の疑念はますます膨らみました。

彼の友人の一言

そしてお酒が入った頃、彼の友人が一言「あいつもよくこんな年下の彼女捕まえたよな」と口にしたのです。
なんと彼はもうすぐ40歳だったでした。彼は洗いざらい全部言って謝ってくれました。
実はバツ2だったことやその他諸々まで。

当時彼のことを大好きだったので、すべて打ち明けて謝ってくれたことで許しました。
けれど次第に彼はワガママになり、だんだん私の心は冷めていったのです。結局お別れしました。

べつに年上でもよかったのですが、ウソは嫌です。
自分の年齢よりも自分の性格を誤魔化すほうが罪だな、と思います。
あのプレゼント攻撃は、ウソを隠す為だったのかも。信頼関係を築くのは難しいですね。