有名商社マンの裏切り

合コンで出会った商社マン

友達主催の合コンでの出会いです。

有名商社マンは遊んでいるというイメージだったのですが、そこで私が出会った人は見た目も真面目で性格もおとなしく、本当に誠実そうな人でした。お付き合いするなら誠実さが何より大事と思っていた私は、彼のことが気になっていました。

合コンではその人と話すことができなかったので脈無しかなと思っていたのですが、後から彼から連絡が来て、実は私のことがすごく気になっていたのだと聞かされました。幸いお互い両思いの様な感じでしたので、すぐに二人は仲良くなりました。

付き合っていると言葉にしてはいませんでしたが、私たちは誰もが認める恋人のような関係になっていきました。

刺激はないけど幸せな日々

彼との関係が始まり、私たちは定期的に会うようになりました。

彼は平日は仕事が終わるのも遅かったので、私は少しでも彼のために何か出来ることは無いかと一生懸命尽くしました。彼も忙しい中平日でも時間を作ってくれる日はありましたが、土日祝日も必ず会えるというわけではありませんでした。それでも私は彼の仕事を応援していましたし、あまり彼を困らせないように寂しい時も他のことで気を紛らわせたりしていました。

一緒に居る間も、夜遅い時間まで会社のメールのチェックが必要な様で、頻繁に携帯をいじっていて忙しい中会ってくれている彼には本当に感謝をしていたし、そこまでして会ってくれることに幸せを感じていました。

女子会での彼トーク

前から仲良しだった女友達とは前から何かあるたびに報告をしたり、定期的にあって近況を報告する仲でした。

その友人には私の彼の話をしていたし友人の彼も偶然私の彼と同じ会社の人だったので、今度ダブルデートでもしようよ。とまで話が盛り上がっていました。お互いの彼についての詳しい情報はそこまでは話していなかったので、久しぶりのディナーでいろいろ話すのを楽しみにして出かけました。

お店に入って仕事のことや最近いった旅行の話などもして、彼の話になりました。お互い本当に気があうとはいえ、まさか彼まで同じ会社だなんてと、笑い話の様になっていました。

そして悲劇は発覚…

ところが、話していくうちにだんだんと不思議な感覚がしてきました。

友人とは男性の好みも似ているとはいえ、あまりにも共通点が多いので、こんなこともあるのだなあと。ところが、友人の彼の名前を聞くとなんと私の彼と同じで苗字も同じ。そこでやっと私たちは事の重大さに気がつき、言葉を失いました。

本当に真面目で誠実に見えただけあって、なんの疑いもしていなかったのですが、彼はあろうことか私と私の友人と同時にお付き合いをしていたのです。当然私たちは二人とも彼と即お別れをしました。

モテると思い込んで調子に乗っていた彼が私は今でも許せません。一見真面目に見えても、計算高い男性は居るものですね。