社内恋愛の苦い思い出

上司からの紹介で知り合った二人

ある日、働いている会社の上司からディナーのお誘いがありました。

その上司は私にいい人を紹介しようとして誘ってくれた様でした。当日、お店で現地集合ということで行ってみると、その日のメンバーは、上司、女の先輩（既婚）、社内の男性Aさん、そして私という顔ぶれでした。私はAさん以外は全員顔見知りでした。Aさんは他の部署にいましたが、私の上司と女の先輩とは面識がある様でした。その日は仕事の話も色々しましたが、プライベートネタでも盛り上がりました。

プライベートの話も降られ、当たり障りのない範囲で答えました。上司はさりげなく紹介という場を設けて下さったので、私はAさんのことを意識する様になりました。

翌朝会社でばったり

その翌日です。今まで社内で会ったことの無い（ただ気がつかなかっただけかもしれないですが）Aさんに、廊下でばったり会いました。

気まずくて恥ずかしい様な感じがしながら、お互い挨拶を交わしました。これが会社が関係なかったらこんなによそよそしい感じにならないのかなとも思いましたが、改めて考えてみると、結構タイプかもしれない。そして、Aさんも私にいい印象を持ってくれている様な雰囲気でした。

それから私は席に戻って、会社のメールで上司と先輩、Aさんにお礼のメールもしました。するとAさんからも返事がきて、その後仕事の関係で助けて欲しいんだけどという相談を受け、簡単な用事だったので私もすぐに引き受けました。

だんだんと気になる存在に

彼とは多少距離感がありながらも徐々に気になる存在になっていき、彼も私に対して好意を持ってくれていることが感じられるほどになりました。

上司からは、Aさんどうなの？と聞かれましたが、まだはっきりしていな関係でAさんに迷惑をかけるのも嫌だったので、まだわからないですが仲良くさせていただきます。という様な返事を返しました。部署には人が多い為、色々な仕事をするにも色々聞ける人がいると便利なのか、Aさんは私に色々聞いて来るようになり、それよりも雑談の方が多くなっていきました。

ランチの時間には二人でこっそり少し離れたご飯屋さんに食べに行ったり、飲みにも行くようになり、だんだんと仲良くなってきました。

転勤と結婚

そのうちに私はAさんのことが本当に大好きで会社に行くのが楽しみな程になり、お互い悩み事を相談する仲にもなりました。

ですが、そんなある日Aさんの海外転勤が決まりました。転勤前は本当に忙しく、だんだんとやりとりをする回数も減っていきました。そして、私たちはそれ以上深まることもなく、離れ離れになってしまいました。私は気になってはいたものの、想いを伝えることも出来ないまま、1年半近くが過ぎました。

そんなある日、Aさんの結婚の知らせを聞くことになり、切ない気持ちのまま私の恋愛は幕を閉じることになりました。