忘れられないナンバーワン合コン

タイプの違うイケメン勢揃い

私の趣味は恋愛ですが、テレビゲームの恋愛シュミレーションゲームも好きです。

ゲームの中では必ずといっていい程タイプの違うイケメンが顔を並べていて、よくあるパターンとしては「正統派ツンデレイケメン」、「熱血スポーツ青年」、「小悪魔系年下男子」、「包容力がある癒し系の年上イケメン」、「年上クールなドSイケメン」などが存在します。（たまにいる「芸術肌オネエ系」と「エセ関西弁男子」は私の中ではNGです）

正にこのような選び放題の素敵なコンパが過去にただ1つだけあったのです。

キラキラ輝く中世的美男

当時わたしには彼氏がいましたが、仕事をすぐ辞めてしまうようなだらしない人でした。到底結婚は意識できなかったので、もしこの先良い出会いがあれば婚活含め乗り換えるのも有りだと思っていました。

期待に胸を膨らませながら待ち合わせ場所に到着すると、既にひとりの綺麗な男性が待っていました。明るく染められた髪は白い肌にとても似合い、顔だちは端正でまつ毛が長く…本当に綺麗な中世的な男性でした。

このコンパをに誘ってくれた幹事の女の子がその男性に声をかけ、この人とこれから楽しい時間を過ごせることが確定した瞬間、わたしは心の中で「誘ってくれてありがと～～！！！」と絶叫していました。

次々に現れるイケメン達

しかし幸福はそれだけでは終わりませんでした。

次に到着したのは掘りが深く、情熱的な厚い唇をした180センチ以上は身長があるモデルのような男性でした。しばらくして知的クールな男性と整った顔立ちでムードメーカーのスポーツマンタイプの２人が着き…もったいないほど贅沢な合コンがスタートしました。

夢の展開　美男とモデルに挟まれ大興奮

昔から自他ともに認める肉食系の私でも、この展開は予想もしていなくて怯んでしまいました。

ですが、普段の生活では味わえないような光景がまさに現実に起きている、ここで行動しないと一生後悔する！と自分を奮い立たせ、カラオケの店内に着くや否や中世的美男の隣をちゃっかりキープしました。それがちょうど反対隣にはモデルくんが座っていて…自分から飛び込んで行った割にはとても緊張して汗でびっしょりでした。

そうしている間にも楽しい合コンが終わる時間はどんどん進んでいきました…。

輝きは散る　美男から中年おじさんへ

その後どうなったかと言うと、なんとわたしと中性的美男は4年間お付き合いをしました。

しかしその4年の間に彼は輝きをどんどん失い、就職先で仕事が忙しかったこともあり私との心の距離が離れていきました。どちらともなく別れを選び、会わなくなってから5年が過ぎたころ共通の友人に彼の近況を聞く機会がありました。

彼がSNSでアップしている画像を見せてもらうと、そこにはすっかり太ってどっしりとした体形になった姿がありました。輝きこそありませんでしたが、幸せそうな笑顔で良かったと思いました。

ただ、わたしの中のあの日の夢のような合コンとこの人は無関係で別人なのだと今でも割り切っています。