都会で見つけたエンジェル

雪の中、1時間だけ会いに来た彼

ちょうどバレンタインデーのチョコを渡そうとしていた日、大雪でした。電車は動いてはいましたが、転倒者やけが人もでて、道路が見えない位、一面銀世界。
さすがに別の日にしようと、天気予報を見て私が提案してものの、私が手作りチョコを作ったと知った彼は、少しでも良いから取りに行くと言いました。
彼とは中距離恋愛だったので、いつも中間地点くらいで待ち合わせでデートをしていましたが、
その日彼は雪で遅れる電車に乗り、私の最寄駅でお茶をして、チョコを受け取り、本当に30分で帰っていきました。

お店の人に言われるままの彼

彼は私に汚いお店で食べさせたくないと、いつも高級店に連れて行ってくれました。そして、選ぶコースは一番高いもの、お店の人にアラカルトのオススメを言われると、追加注文してしまうほど。
私が安いお店も行きたいと言っても、連れて行ってはくれませんでした。
そして、素直なのか、ある日フランス料理店で食事をしていた日、隣の女性が、外国人シェフと英語で話しているのを見て、「英語話せたら良いな」と何気なくいったのですが、なんとお会計の時、彼はいきなり日本人スタッフに、英語でお会計をお願いしました。

彼が欲しい誕生日プレゼント

彼の誕生日を来月に控え、最初ネクタイをあげようと思いましたが、今はノーネクタイの人も多いので、彼に直接聞いてみました。すると「ネクタイなんてとんでもない。何もいらない」と彼。
でも、これだけ今ままでよくしてもらって、何もあげないのは私も寂しかったので、食い下がりました。
そして、彼がようやく考えた末に、、「バレンタインデーの時にくれたいちごのチョコ（手作り以外に買った既製品）が欲しい」と。その値段はワンコイン以下で、私が戸惑っていると、彼は逆に勘違いしたようで「高かったら（やめて）いいよ」と。いやいや、ワンコイン以下ですから！

デートの前はシミュレーション済み

お正月に二人で一般参賀に行きました。もちろんすごい人の数で大混雑をしていました。それでも順調に流れにしたがって、私たちはチェックを受け、拝観し、流れにそって、駅へ向かう道を歩いていました。その途中も常に彼は私を気遣ってくれました。
最後、お土産物屋さんが並ぶあたりで、カレンダーが欲しくなった私は、彼に言いました。彼は少しビックリした顔をしましたが、二人で人の流れを横切り、無事にゲットできました。
そして、その後お茶の時に彼は言いました。
「いろいろ、トイレに行きたくなった場合、具合悪くなった場合は想定していたけど、カレンダーを買いたいは想定外だった」と。ちゃんと不測の事態をシミュレーションしていた事にビックリしました。