２兎追うものは１兎も得ず

初めてのシングルスバー

ある日の朝、職場の同僚に「今日の夜タダでお酒飲めるところあるんですが一緒に行きませんか」と誘われました。
ちょうど同日、他の合コンが開催されるのに誘ってもらえなくてがっかりしていたので、ヤケ酒だという思いで、二つ返事で行くことにしました。
そして、仕事が終わり、向かっている最中に、同僚に実は今から行くのはシングルスバーだということを聞かされました。同僚の知り合いが経営しているBarで不定期に開催されていて、そのBarに行ったら、オーナーの裁量で、男子グループと女子グループがマッチングされるとのことでした。
同僚から30代後半の大企業（東証一部上場）の人がくるから狙い目だと教えてもらい、私も合コンスイッチが入り、俄然やる気になりました。
ただ、その日のファッションがパンツルックだったので、どうやってフェミニンさをだそうか悩んでいました。

ナイスオーナー！ベストマッチング！

シングルスバーに到着したときは、期待が高まりすぎて、ドキドキしていました。
しかし、一歩足を踏み入れてみると、男性陣がどう見ても30代じゃない！！手前にいたグループの男性も若く見ても50代前半でした。急にテンションが下がって、今日は飲みに徹しようと思いながら、オーナーさんにお店の一番奥まで通されました。
そこでマッチングしてもらえたのが、なんと！大手企業会社員とイケメン社長さんの２人組でした！！
２人とも見た目も若く実年齢も３０代半ばで、理想的な条件でした。
話題も豊富で、会話はポンポン弾み、ごく自然の流れで名刺・連絡先をもらえました。
帰り道はルンルンでしたが、３０代後半男性は、一歩下がる女性が好きなはずと思い、ここで自分から連絡はしませんでした。

最初のミス！大手企業も社長もどっちも捨てきれず…

さすが女性に慣れていそうな２人！帰宅した頃には次に飲みに行く日のお誘いメールが入っていました。
ここで、私は最初のミスをおかします。どっちかをＯＫして、どっちかを断ればよかったのです。
しかし、まだどっちのことも良く知らないし、もっといろいろ話をしたいと思い、別々の日を設定して、２人と飲みに行くことにしました。
そしてずるずると２人を両天秤にかけながら、週1回飲みに行く関係が２か月ぐらい続きました。
そのとき、私はどちらかというと大手企業会社員が第１候補になっていました。何よりお酒が好きでグルメなところが魅力的でした。大手企業会社員も褒めてくれるので、脈ありと思っていました。
ただ、社長もイケメンで、男らしくリードしてくれていたので、いいなーという想いは捨てきれませんでした。

最大のミス！社長からの告白！そして、大手企業会社員は…

そんななか、突如電話で社長の方から告白されました。
思ってもいないタイミングだったため、心の準備もなく、慌てた私は、ここでまたミスを犯しました。
とりあえず社長の告白への返事を保留すれば良かったのを、なぜかあっさりお断りしてしまったのです。
それから間もなく、大手企業会社員と飲みに行き、お酒の勢いで核心に迫ってみました。
すると、「今特に彼女とか結婚とかそういうの必要と感じないし、楽しく飲める女友達がいればいい」と言われてしまいました。
私はびっくりしすぎて、思わず私たちの関係も確認しましたが、「飲み友達」とのことでした。
「社長断るんじゃなかったー」と後悔しても後の祭りでした。
結局、私はまだまだ独り身を続けることになりそうだなとへこみました。