ダメンズ好きになる出会い。

ダメンズを見抜けず。

友人の紹介で知り合ったその人は一人暮らしの同い年。
友人が誰か来ては夜な夜な一緒にDVDを見たり音楽を聞いたりお喋りしたりする、みんなが集う場所になるような人でした。
初めて会った時は何とも思わなかったけれど、何度かみんなで会っている時のふとした優しさや心遣いに惹かれていくようになり、だんだん二人きりで会うようになっていきました。
でも、まだお付き合いしている、というわけではなく、仲の良い友達、いや、友達以上恋人未満、という感じ。

ダメンズはコンプレックスをもっている。

仲良くなってくると、色んなことが見えてきます。相手も私のことを見えてきて、色々と考えるのでしょうが…
いつも集まる仲間は皆、大学卒業が最終学歴。私は大学を卒業後、資格を取るために、違う大学にも席を置いている最中でした。
一方、その彼は高校卒業。家庭の事情で大学か専門学校への進学を希望していたものの、叶わなかったとのこと。
何かの時に皆で大学生の頃の話になると、「どうせ、オレ、高卒だし」が口癖。どうも学歴がかなりのコンプレックスになっていたみたい。

ちょっとチョット可愛そうな感じが好き。

でも、そんなイジケタ感じがまた可愛く思えたり、私が何とかしてあげなくては、と思ってしまうのです。
これがダメンズ好きに片足を突っ込むことになるとは。正社員として働いていた彼ですが、親の仕事がうまく行っていないらしく、ボーナスが入れば親からせびられ、毎月の給料管理は親がやっているのでいくら口座に入っているか分からない、と言うのです。
親とは別の家で暮らしているというのに。そして、私はジャージやラフな格好はしないのをみて、「しずかちゃんは、いつもちゃんとした服着てるよね。オレ、何着て良いか分からないよ」と。あぁ、またショゲてる。でも、そこが好き。

自分を偽ってまでは一緒にいられない。

だんだんお付き合いをしているのか、していないのか微妙なラインまで来たとき、やはり結婚の話になり「家を買うなら2000万円位までじゃないと無理。結婚しても共稼ぎじゃないとやっていけないわ」と。
私は専業主婦希望だったし、働いても自分の小遣い稼ぎのバイトくらい、と考えていたので、だんだん窮屈になってきました。
そして、他愛の無い会話にもキツク突っ込んできて、私の考えや性格の甘さを見下すように。そういうの、嫌いでは無かったし、私より優位に立ちたい男性心理を見た気がしました。
私のような性格の場合、見下してくるような人とは穏やかに生活していけない。仕事に関しては好きになった人と暮らしていくためなら頑張れるけど、お給料が私の方が多かったら、また嫌味を言われそうな感じでした。
もっと私を寛大に見てくれる人ではないとダメ、なんだと思いました。しかし、そんな人と出会えるのか、また好きになれるのかあ、とも思いました。