三度目の正直

お見合いパーティーでの出会いとすれ違い

私は小学校の臨時講師をしていました。産休休暇に入る教員の代わりとして期限付きで働くという不安定な職業です。毎年、正規採用されたくて教員採用試験を受けていました。

自分の職業が不安定なので、せめて結婚だけは確実に20代のうちにしておきたいと思い、婚活の一環としてお見合いパーティーに行きました。そこで出会った好みの彼。しかしカップル成立にはなりませんでした。

再チャレンジ

数ヵ月後、再度、お見合いパーティーに行きました。そこには、なんと前回見事に敗北した好みの彼がいるではありませんか。
「そういえば、前回、彼もカップルになっていなかったな。今度こそは。」
私はフリータイムの時に、がんばって彼に話かけてみました。しかし私は、超がつくほどの人見知りな上に、ユーモアのかけらもない人間。話は全く盛り上がらず、今回もカップル成立になりませんでした。

お見合いパーティーでは無理なのかも

そもそも話すのが得意ではない私は、このようなお見合いパーティーが向かないのではと思い始め、もっと、じっくり相手と話ができるスタイルを求めて結婚紹介所に入会することにしました。

結婚相談所の担当者の方はとても丁寧で、親身になって相談にのってくれました。まずは自分のプロフィールを登録します。次に自分の好みの男性像を入力し、マッチしている人の中から、会いたい相手を選びメッセージを送ります。

なんと、そこには

マッチングを行ってみると、なんとそこにはお見合いパーティーで2度お会いしていた意中の彼がピックアップされてきました。彼もどうやら無口な自分に負い目を感じて結婚相談所に申し込んでいたようなのです。

幸いにも、まだお相手が見つかっていなかったようなので私は思い切ってメッセージを送ってみました。
「以前、パーティーでお会いしたことがあります。よろしければ、もう一度、会っていただけませんか。」

ようやくスタート

数日後、連絡があり、彼と結婚相談所の事務所で会うことになりました。初めはお互いぎこちなかったのですが、結婚相談所の担当者の人が上手くサポートしてくださり、少しずつお互いのことを話せるようになりました。

京都の呉服問屋の後継者として仕事をがんばっている方で、時折、海外にも出張をするというお忙しい生活を送っているようでした。今後も、ゆっくりでいいのでお互い恋愛、そして結婚へと歩んでいけたらいいですねという話になり、お付き合いをしてみることになりました。

3度目の正直でしょうか、ようやく新しい一歩を2人で歩めるようになりました。結婚相談所の担当者の方と、彼に出会わせてくれた恋の神様に感謝しています。