暑い夏の海辺のパーティー

知り合いに頼まれて参加

私はその当時いろいろなパーティーに参加していました。ある日知り合いに、新しくできた結婚式場の婚活パーティーが人があまり集まらないから参加してほしいと頼まれました。参加費は無料で、海辺でのパーティーということだったので、楽しそうと思い友人と参加することにしました。

当日、結婚式場に集合しバスで海に移動しました。バスの中で自己紹介をしたのですが、イマイチありきたりで、主催の方も初めてらしくフォローも無いままあっさりと終わってしまいました。しかし天気はよく、これからの出会いに私は楽しみで仕方ありませんでした。

男性が話しかけてくれない！

海に到着すると、カンカン照りでまさに海水浴日和といった感じでした！
私はそのころ若かったし、そこそこなんとかなる感じの容姿だったし意気込んでいたのです。しかし！知り合いの男子スタッフが私に話しかけてくるおかげで、参加者の男性が寄ってきてくれないのです…！
しかも海なので、女性参加者は水着持参だったのですが誰も水着になりません。知人の男子スタッフが私に「君が水着になったくれたら、みんな水着になるから…」と私に最初に水着になれとお願いしてくる始末！

無料で参加していることと、男子が寄ってこないのもあって仕方なく水着になりました…。私が呼ばれた任務はこれか…。
女性たちは徐々に水着になっていきました。

せっかく海水浴日和なのに！

ほとんど女性と男性がバランスよくかたまっている感じでしたが、私と友人のところには知人の彼以外の男性は来てくれませんでした。もちろんほかの主催者のフォローもなし。水着で友人と時間が経つのを待つだけでした。

自分から話しかけにいけばよかったのですが、婚活パーティーは初めてだったのでどうしていいかわからず、友人と会話をするだけでした。肌だけが焼けていきます…。

うっすら期待するものの

何もないままパーティーは終了。またバスで移動します。
仲良くなった男女で隣に座っている方もいましたが、私たちのそばに男性はいません。散々なパーティーでしたが無料で海に行けたし、盆地住まいの私には彼氏でもいないと夏の海にはなかなか行けませんのでまあ良しという感じでした。

しかし！まだ告白タイムが残っています！
私と友人は誰ともお話しませんでしたが、それでも誰か拾ってくれるんじゃないか!?とうぬぼれていました。もちろんそんなこともなく、友人を道連れにシビアな現実をつきつけられました…。
誰も来てくれないのを申し訳ないと思った知人男性が来てくれましたが、そんな優しさは友人に失礼だったので嬉しくありませんでした。

出会いを求めるなら真剣にならなくては！

今となってはただの恥ずかしい体験ですが、あの婚活パーティー以来、中途半端な考えやお得に釣られて婚活するのはよくないと思うようになりました。時間の無駄だし、いい出会いを壊しかねないからです。
誘った友人にも申し訳なく、あんなに悲しい思いをしたのに今でも友人でいてくれています。
でも、この体験のせいではないと思いますが、いまだに独身です。

婚活は時には大胆さが必要になることもあると思いますが、基本は慎重に行動するのが大事だと学んだ経験でした。