呆れた出会いの合コン

冴えない同僚の浅はかな思考

私の会社の同僚で、本当に身なりも気にせずダイエットもせずといった感じの彼女が　「ちょっと、最近、すっごく彼氏が欲しいんだけど～、出会い系サイトってどうなの？」と私に言ってきました。
「バカじゃないの！誰だか分からないような人と食事して話して終わりじゃない！」と私は返答しました。

しかし、私も経験したことがありますが、無性に人恋しい時期ってありますよね。彼女の気持ちもわかるので、なにか方法はないかと考えてあげることにしました。

知人の紹介ってやっぱり無責任

私が行きつけの美容院に行った時の事でした。そこのオーナーに会社の同僚の話を何の気もなしに話していたのです。
するとオーナーの彼氏の知り合いに、ちょうど彼女が欲しいと話している男性がいるのだと教えてくれたので、その話を同僚に話してあげました。
すると彼女は、なら皆で今度一緒にご飯でも食べましょう！と言ってきたのです。
そこからすでに私はミスを犯しており、なんと私はその相手の男性のことも私の同僚のことも何も話さず、とりあえずの食欲にかまけて約束をしてしまいました。

その格好はいくらなんでも…

さて、そんなに日も置かず、私達は近所の居酒屋さんに集合しました。
しかし、同僚の姿を見てビックリです！
いくら構わないって言っても、お化粧はもちろんしていません。
それどころか、着古した(もちろんおしゃれな服などではありません)Gパンに普通のＴシャツです！

しかし、いまさらどうこうしても仕方なく。私のことじゃないと諦めました。
そうしている内に相手の一行様が到着。今回はオーナーの彼氏の友人ということでしたのでオーナーとその彼氏も一緒でした。

こっちも大概だけど、相手もふざけた男

全員揃ったのでお店の中へ。相手の人は一見、普通の冴えないお兄ちゃんといった感じです。特に興味もわかずご飯を食べて早く帰ろう…と私は考えていました。
私の同僚は容姿もそうですが、気も利かない子で、話しも振らずただ人の話を聞いているのみでした。
しかし、相手の男の子もなんと携帯をずっと見ているのです。しかも出会い系をやっていて、いっぱいメールが来るから携帯を手放せないと言うのです。
「相手を選ばなければいくらでも付き合えるんだよ～」って。
なんだ！この男はと思いながらご飯も食べ終わり「もう帰ろう！」とお会計もきっちり割り勘で済ませました。

相手の男の子が私の同僚に「送ってってあげるよ」と言うのです。
私は驚いて彼女に「私が送ってあげるよ」と言ったのですが、なぜかその男の子に送ってもらう、と言うのです。
なんで？いつ話していたのかも分からない相手の車にのるなんて！
でも、本人がそう言うのですから仕方ありません。仕方がないで私はそのまま帰宅しました。

次の日、聞いたのですが「ホテルに行こう、ホテルに行こう」と言って3時間位連れまわされてひどい目にあった！と言っていました。
本人も軽率過ぎた事が理解できたようで、その後はもう彼氏はいらない！面倒くさいもん、と言っていました。
やはり、人との出会いはお互いを良く表すんだなぁ。ということがよくわかりました。