親からすすめられた初めてのお見合い

親がうるさくて…

30歳を過ぎ仕事が楽しくてしょうがないのに、親からは結婚結婚と毎日うるさく言われていました。私は前からやりたかったアパレルの仕事に転職したばかりで、婚活どころではありません。
友人からは「永久就職もいいんじゃない？」と言われるけれど、人にはそれぞれの考え方があると思います。
そんな私に無理やり父からお見合い話を持ち掛けられました。

断りきれず

これまでもお見合い話は何度かあったのですが、姉に矛先が向かっていたので私は安全圏にいました。
しかし、そのプレッシャーに嫌気がさしたのか、姉が一人暮らしを始めてしまいました。

そしてついに私にもお見合い話がくるように。
彼氏でもいれば、のらりくらりとかわせるのですが、つい最近別れたばかり。それもあって、今後は口出しされないだろうと微かな期待を持って相手のプロフィールもろくに見ず、お見合いを進めてもらいました。

その前に変身が必須！

両親から、お見合いをする前に金髪に近い髪色を黒くしろと厳命されてしまいました。
おしゃれにこだわりがある私は「めんどくさいな～」と思いつつ従いました。

自分を偽るのは嫌でしたが、この一度のお見合いを機会にうるさくいわれなくて済むならと割り切りました。美容院で落ち着いた色に染めなおしてもらい、服装もいつもの奇抜なデザインのものではなく、清楚に。

もちろんその費用は両親が出してくれました。そこまで結婚を心配してるのかと思うとちょっと両親がかわいそうになりましたが…。

お見合い相手はどこ？

指定されたホテルのコーヒーショップに行きました。
写真と名前だけしか見ていなかった私は、お見合い相手がどこにいるかさっぱりわかりません。

ようやく見つけると、実は12歳も年上の男性でした！そこにいたのは、アパレルの仕事に就いている私からすると、おじさんファッション。
見た瞬間に私とは合わないと感じました。

結局…

話して30分ほど経つと、意外にも楽しい方だとわかり、話は盛り上がりました。
一つの事業を切り盛りされているだけあって、人間的な魅力もあり、経済力もある良い方。ですが、結婚となったら今の仕事を辞めて、事業を手伝ってくれるお嫁さんが欲しいとのことでした。

仕事を辞めたくない私はそれを口実にお断りすることに。
ただ、両親やそのお相手の関係を考えると断るのは、やっぱり気まずくてストレスがたまりました。今まで婚活は考えていませんでしたが、これをきっかけに仕事を理解してくれる未来の旦那様との出会いが欲しくなりました。