イケメン社長と運命の出会い？

婚活パーティで苦手な人から猛烈アタック！

結婚適齢期の私は、周りがどんどん結婚していくのを見て、焦りはじめていました。
ちょうど長く付き合った彼と別れて、淋しくしていたそんな頃、会社の同僚が婚活パーティに誘ってくれたんです。
婚活パーティ自体は初めてではなかったのですが、少し緊張気味に。そこで少しずつ全員の
話をしました。

フリータイムになった時、一人の男性がまっすぐこちらに向かってきました。「さっき話した真面目そうないい人だな」っと思っていた彼です。
少し話して、他の男性とも話したいなっと思っていたのですが、まったく彼は動くことなくちょっと居心地が悪くなりました。
そして他の男性が話しかけてくれても、「今は僕と話してるんで」と言って勝手に、他の男性を遠ざけてきました。

はじめはいい印象だった彼も、あまりにも自己主張が強く、だんだん楽しくなくなってきました。

ストーカーに変身？

フリートークも終わり、最後に気に入った方の名前を書く段階に…もちろんその彼の名前は書きませんでした。
カップルは成立せず、婚活パーティが終わりすぐに友人とその場を後にしました。そしてエレベーターに乗り込むと、先ほどの自己主張の強い彼が走って追いかけてきました。

「連絡先教えてください！」という彼。「すみません。忙しいので…」とお断りしましたが、エレベーターから降りても後をついて来るんです。
「もう少しだけ話だけでもいいから」と言いながらついてくる彼がだんだん怖くなって、どうしようっと困っていた時…。

「ちょっとあんた、しつこいんじゃない？」と、さきほどの婚活パーティ会場にいた男性が助けてくれました。
すらっとしたイケメンのお兄さんはちょっとワイルドな雰囲気で、ストーカーのような彼はひるんで、諦めて帰ってくれました。

助けてくれたのはイケメンお兄さん！

「ありがとうございます」と言った私に、ニッコリ笑顔で「大丈夫だった？」と優しく聞いてくれるお兄さんに胸がときめきました。　
婚活パーティで数分だけ話した印象は「かっこいいけど、ちょっと遊んでそう」というイメージ。でも心配してくれる気遣いとのギャップが素敵に思えました。

「実はもっとさっき話したかったんだけど、さっきのストーカーが引っ付いてて全然話せなかったから、今話せてうれしい」とお兄さん。その言葉に胸がキュンとなり、連絡先を聞かれ自然に教えました。

彼の名前は拓也さんで、いい名前だなと思いました。

楽しく電話やデートを重ねて…

建設会社社長の拓也さんは、お仕事が忙しくて中々会えなかったけど、電話はまめにくれました。毎日他愛のない話をするのが楽しみになっていました。

若くして会社を立ち上げ社長になった彼の苦労や、学歴はないけど仕事で男として一人前になりたいという拓也さんの夢を聞くうちに、こういう人もいいなっと思い始めたのです。

そして出会ってから1か月ほどしたある朝…。

知らない番号から突然の電話

お休みの日の朝、ゆっくり寝ていると知らない番号から電話がかかってきました。
「もしもし」と恐る恐る電話にでると、「ワタシの拓也の彼女だけど、あなた遊ばれてるから」と拓也さんの彼女を名乗る女の人から電話が。

突然のことでパニックになっていると、「拓也は浮気性なの！だからあなたも関わらない方が身のためだよ」と言って一方的に電話を切られました。
拓也さんの携帯に電話しても繋がらず、彼女の言った通り私はただの遊びだったんだなっと思い知らされました。
悲しいというより自分の見る目のなさに、呆れてしまいました。

もっと好きになる前で良かったです。イケメンで社長で楽しい、そんな人が急に振って湧いてくるなんてちょっと都合良すぎですよね。
婚活パーティ中に拓也さんに抱いていた「ちょっと遊んでそう」という直観は当たっていたんです。直観も大事ですね。
結婚したいなら、遊んでいる男の人には要注意ですね！