結婚しないと思っていたのに予想外の展開が！

一人で生きていく覚悟はできている！

私は勤めていた美容関係の仕事を26歳の時に辞め、我が道行くべくマンションの一室で個人店を開業したばかりでした。
性格は男勝りで、1人の時間が大好き。お酒も大好きなうえに喫煙者という、女度かなり低めの生活をし、結婚のけの字も頭にない毎日を送っていました。

田舎から上京し必死に仕事をして、まともな彼氏ができたこともありませんでしたし、まず他人と一緒に住むということが考えられないくら嫌でした。10年近くひとり暮らしをしてきて自由な時間や空間を何者にも奪われたくない！そんな私はこのまま1人で生きていくのが性に合っていると思い込んでいました。

偶然か?はたまた必然か!?

休みもない日々を送り、たまに友達とストレス発散しに飲みに出かける毎日。

仕事にも疲れ果て、ふと目に留まった恋愛ドラマを見てこんな素敵なコトが現実に起こったら誰も苦労してないわ！と突っ込みを入れながらもキュンとしていたある時、同じく上京して来ていた妹からの1本の電話で運命が変わっていしまいました。

「明日合コンかあるんやけど、女の子のキャンセルがでてどうしてもあと1人足らんねん！来てくれるだけでいいから来てくれへんかな？お願い！」

私はそう言われてしぶしぶながら承諾しました。
集合時間10分前に仕事を何とか終わらせ急いで化粧を直し、気持ち程度髪を巻いて急いで現場に向かいました。

運命の出会い…？

待ち合わせ場所に待っていたのは30代のピシッとした男性たち。軽く挨拶を交わしすぐ近くのお店に向かいました。

私は人数合わせで来ただけやし…と一番端っこに座りニコニコ相槌を打ちながら時間を過ごしていました。
少しお酒も入って盛り上がり、ぎこちなかった空気も打ちとけてきたころ、私の正面に座っていた男の人が積極的に声をかけてきてくれました。それをきっかけに打ち解けて自然と喋るようになり距離が近づいていきました。
おっとりした喋り方でとてもおおらかな空気感の漂う人。そんな印象でした。

その男性はおもむろに「おれ、昨日の夜、急に合コンの人数が足らへんくなったから何とか参加してくれへんかって電話かかってきて…ピンチヒッターやってん！」と言い出しました。なんたる偶然！もしかしてこれが運命!?と少しテンションが上がったのを今でも覚えています。

トントン拍子に…

合コンの後、食事に誘われ、また喋ってみたいなと思ったので2人で食事に行くことになりました。
仕事のこと、普段の何気ない生活のこと色んな話をして、考え方や価値観が似ていることに気づき、とても居心地良く感じました。

それからお酒もだいぶ入ったところで少し酔いを冷まそうと河川敷のベンチに2人で腰を掛けると、何の前触れもなく「俺と付き合ってくれへん？」と言われ、あまりの突然の告白に笑ってしまいました。私が感じた居心地の良さを彼も感じてくれていたようでもちろんOKしました。

それからはお互い仕事が忙しいこともありすれ違うこともありましたが、逆に心地よい距離感を保ちながら付き合いを進め、次第にこの人ともっと一緒にいたいと思うようになりました。
その後一年の交際を経てゴールイン。半年後に子供を授かりました。トントン拍子に私の人生は180度変わり、想像していた暮らしとは違う幸せを手にしました。