2024.10.29 更新
障害者の婚活 | 実態データや厳しい理由、婚活成功の秘訣など
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親御様はこちらから障害者(心身に不自由のある方)の婚姻率は26%と言われており、そのほかの婚活事情も健常者とは大きく異なります。そこで本記事では、障害者の婚活が厳しいと言われる理由など、障害者の婚活における実態をまとめました。
障害を持つ方が婚活を成功させる秘訣や、結婚相談所をはじめとした障害者におすすめの婚活サービスについても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
障害者の婚姻率は26%!ただし障害による差も大きい
株式会社ゼネラルパートナーズの運営する障がい者総合研究所が公表した「障がい者の結婚に関する意識調査」によると、国内における障害者全体の婚姻率は26%とされています。
ただし、障害の種類によって婚姻率には違いが見られるので、以下では「障害者白書(2013年度)」のデータを紹介しましょう。
対象 | 配偶者あり | 配偶者なし | その他 |
---|---|---|---|
身体障害者 | 60.2% | 35.4% | 4.4% |
精神障害者 | 34.6% | 63.9% | 1.5% |
知的障害者 | 2.3% | 96.7% | 1.0% |
身体障害者と比べると、精神障害者や知的障害者は有配偶率(配偶者がいる割合)が低めです。特に知的障害者の有配偶率は低く、配偶者を持つ方は約100人に2人という結果になりました。
その一方で、身体障害者については約60%が「配偶者あり」と回答。こちらは2020年の「国勢調査」で発表された全体(15歳以上の男女)の有配偶率55.6%をやや上回る結果でした。
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親御様はこちらから障害者の結婚が厳しいと言われる理由
身体障害者の有配偶率は健常者よりも高いものの、障害者全体としては「結婚は難しい」と思われがちです。そこでここからは、障害者の結婚が難しいと言われる3つの理由を紹介します。
経済的に不安定な人が多い
障害者との結婚に対して、「生活の安定が難しそう」と経済面に不安を抱く人は少なくありません。なかには健
常者よりも収入が多い方も見られますが、全体として障害者の年収はやや低い傾向があります。
具体的にどれくらい低いのか、以下では厚生労働省が公表した「障害者雇用実態調査(2018年)」のデータを紹介しましょう。
対象者 | 事業所で雇用されている者の平均月収 |
---|---|
身体障害者 | 21.5万円 |
精神障害者 | 12.5万円 |
知的障害者 | 11.7万円 |
安定した結婚生活を送るうえで、経済力は欠かせない要素の一つです。しかし、特に精神障害者や知的障害者は平均月収が低く、人によっては結婚生活に十分な収入を得られないこともあります。
パートナーに負担をかける可能性がある
パートナーの日常生活に負担をかける可能性がある点も、障害者の結婚が難しいと言われる理由です。
たとえば、自力で外出ができない障害者は、周りの協力がないと病院や職場に向かうことができません。障害の度合いによっては、食事や排せつ、お風呂などに関しても、同居人(主にパートナー)の力を借りることになります。
また、障がい者の結婚に関する意識調査のアンケート結果を見てみると、障害者の未婚者のうち71%は「障害が結婚生活の支障になると思う」と回答しました。このデータから、実際には周りに負担をかけるシーンが少なかったとしても、障害によって結婚や婚活に対して消極的になってしまっている方も多いと考えられます。
異性と出会える場が少ない
健常者に比べると、障害者は日常における活動範囲が狭まります。特に社会人は自宅と職場の往復になることが多いため、必然的に出会いの場が限られてしまいます。
健常者にも同じことが言えますが、異性と出会える場が少ないとなかなか結婚相手は見つかりません。また、仕事をこなすだけで大きな負担がかかる場合は、活動範囲を広げることも難しいでしょう。
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親御様はこちらから「障害が支障にならなかった」と答える既婚者も多数
多くの障害者は結婚を目指すにあたって、パートナーに負担をかけることを不安に感じています。しかし、実際に結婚した障害者の声を聞くと、「障害が支障にならなかった」という意見は少なくありません。
たとえば、障がい者の結婚に関する意識調査のアンケートに回答した既婚者のうち、75%の方は「自分の障害が結婚生活の支障にならなかった」と答えています。もちろん障害の種類によって異なりますが、回答者を精神障害者の既婚者に限定しても「支障になった」と答えた方は全体の30%しかいません。
前述の未婚者に対するアンケートも踏まえると、障害によって結婚生活に支障が出るケースは想像しているほど多くないと言えます。これらの結果から、ある程度の経済力や生活力さえあれば、障害を持っていても結婚生活は十分に成り立つと考えられるでしょう。
また、障害者本人が周りへの負担を気にしていても、パートナー自身は大きな負担と感じていない場合もあるので、結婚を希望しているのであればポジティブに考えることが大切です。
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親御様はこちらから障害者の結婚願望は?
健常者に比べると難しいと言われている障害者の婚活。
では障害を持つ未婚者のなかで、結婚したいと思っている方はどのくらいいるのでしょうか。
障害者総合研究所による、障害者の結婚願望に対する調査結果は以下の通りです。
対象 | 割合 |
---|---|
結婚願望がある | 66% |
結婚願望がない | 34% |
結婚したいと思っている方よりも、実際に結婚している障害者のほうが少ない結果となりました。
人口問題研究所の2015年の調査によると、結婚願望がある一般の未婚者の割合は、男性が85.7%、女性が89.3%となっています。
健常者に比べ結婚願望がある障害者は少ない現状ですが、近年は多様化が進み障害者用のサービスも増えているので、今後は数字が伸びていくこともあるかもしれません。
障害を持つ方が婚活を成功させる3つの秘訣
障害を持つ方が婚活を成功させるには、健常者とは異なる方針で活動することが大切です。ここからは、障害者が婚活を成功させる3つの秘訣をまとめましたので、不安を抱えている方はぜひ参考にしてみてください。
障害があることを無理に隠さない
健常者のなかには、自分の欠点をうまく隠して婚活を成功させる方も多く見られます。確かに欠点を隠すと相手が見つかる可能性は高まりますが、障害者については自分の障害を無理に隠す必要はありません。
障害はいつか伝えることになるので、無理に隠そうとすると後ろめたさを感じて婚活に消極的になってしまいます。また、交際後しばらくしてから障害者であることを伝えると、相手が「裏切られた…」と感じる可能性も考えられます。
交際後に関係が崩れてしまうぐらいであれば、最初から障害者であることを伝えて、理解のある相手を探したほうが効率的です。障害に理解を示してくれる婚活者は決して少なくないので、障害を無理に隠すことは控えましょう。
障害を”個性”としてとらえて、前向きに婚活をする
「どうしてもポジティブになれない…」とお悩みの方は、自分の障害を個性として考えてみましょう。どのような人にも身体的・性格的な個性はあるので、婚活において障害が大きなハンデになるとは限りません。
たとえば、健常者のなかにもギャンブルが好きなど、婚活で不利になる個性を持っている方は多くいらっしゃいます。また、障害という個性があることで、人に優しくできたり表情が豊かであったりなど、大きな魅力を身につけている方も多いはずです。
これらの魅力を存分にアピールできれば、理想の相手が見つかる可能性も十分にあるので、婚活では何事もポジティブに考えるように意識しましょう。
障害者の相手を候補に含める
なかなか相手が見つからない場合は、同じく障害を持つ方を相手候補として検討するのも一つの手です。相手も障害者であればお互いの気持ちを理解しやすくなるため、よきパートナーとして理想の関係を築きやすくなるでしょう。
もちろん結婚後の日常生活をイメージする必要はありますが、パートナーとの間に十分な信頼関係があると、さまざまな苦難を乗り越えられるようになります。また、お互いの障害をカバーできれば不自由のない結婚生活を送ることも可能なので、ぜひ選択肢として検討してみてください。
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親御様はこちらから障害を持つ方向けの婚活サービスも増えている!
婚活サービスは時代とともに多様化しており、最近では障害を持つ方向けのサービスも増えてきました。婚活サービスは理想の婚活環境を整える際に役立つので、相手がなかなか見つからない方はぜひ利用を考えたいところです。
では、具体的にどのような婚活サービスがあるのか、以下でいくつか例を紹介しましょう。
婚活パーティー
障害者向けの婚活パーティーは、東京や大阪などを中心に全国各地で開催されています。
会場はホテルのラウンジやレストランが中心ですが、付き添いの方が参加できるイベントも多いため、移動面でも安心です。また、基本的には障害に理解を示している健常者も参加対象なので、さまざまな異性と出会える可能性があります。
そのほか、障害者に配慮して進行されたり、参加者同士を引き合わせるアフターフォローが用意されていたりする点も心強いポイントでしょう。
婚活アプリ・マッチングアプリ
障害者向けの婚活アプリ・マッチングアプリには、障害に理解を示すユーザーが多く登録しています。また、障害に関するコミュニティが存在するサービスもあるので、うまく活用すれば効率的に出会いを増やせるでしょう。
ただし、婚活アプリ・マッチングアプリでは、お見合いやデートに関するサポートは受けられません。基本的には出会いまでをサポートする婚活サービスなので、その後の段取りは自分で進める必要があります。
結婚相談所
婚活サービスに対して手厚いサポートを期待している方には、結婚相談所の利用がおすすめです。
障害者向けの結婚相談所では、カウンセリングを通して一人ひとりにぴったりな婚活方針を提案してもらえるため、どんな障害を持っている方でも理想的な婚活環境を整えられます。また、結婚相談所によっては福祉系の有資格者が在籍しているので、障害者ならではの不安や悩みも十分に理解してもらえるでしょう。
なかには外出が難しい会員に向けて、オンラインお見合いなどに対応しているサービスも見られます。結婚相談所と聞くと費用面に不安を感じるかもしれませんが、初期費用や月会費などが発生しないサービスもいくつかあるので、ぜひ利用を検討してみてください。
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